© 2012 Takeshima

parts project 08

08-2

何か見きれない事と作ろうとする事とについて。
問題自体が混沌として、見きれないでいる状態のとき、
つい無理やり進もうとする。頭でわかろうとするとなんとなく
鈍重なわかり方をする。
雑多な紙や木片が水面に滞っているのを力任せに
一方向に押しやり、水底がようやく見えるような無理がある。
まれに見たいと感じるより早く目指す視点が理解出来るときがある。水の流れを追いかける飛ぶ鳥のように
追いかける先からその水が引いていき、元の道が遠くまで
見渡せているようなわかり方。
こういう事は突然ではなく遠回りして繰り返した後に
遭遇する事が多い。
何かを作る時とよく似ているように思う。
その鈍い過程はいつか変化するけれど、遠回りした末の向かう先は今後拠り所となると思う。
それらがいつか変化する時過程を辿れるよう記録として
壁に並べてみた。